4次元空間を徹底解説!4次元空間の構造と進入方法は?

ミステリー

はじめに

私たちは3次元空間の中で生きています。しかし、この世界にはさらに高い次元が存在しているのは、皆さんも聞いたことがあるかと思います。映画「インターステラー」の主人公が5次元空間に進入し、過去の時空にいる娘にメッセージを送ることで人類を救ったというストーリーは、決して根拠のない空想ではありません。

数学上成り立つ高次元の存在

なぜなら、高次元の存在は、理論物理学の一つの分野である弦理論によって示唆されています。弦理論は、この世界は26次元を持つと考えており、後に発展してきた超弦理論は10次元、さらにそのあとのM理論は、世界は11次元を持つと考えています。いずれの理論においても、数学上、この高次元の存在は成り立っています。今までの科学史を振り返ると、数学上で成り立ったものや現象は、現実世界においても実在する可能性が非常に高いことが分かります。その一つの例がブラックホールです。

私たちは高次元の世界を感知できない理由は、五感の感知能力の限界、観測装置の機能的な限界、そして空間的な制限が原因です。しかし、人間の推理力と想像力には限界がありません。今回は、次元に関する現段階の知見をもとに、四次元空間はどのような世界なのかを推測していきます。また、人類がどうすれば四次元空間に進入できるかについても考察していきます。ぜひ最後までお付き合いくださいね。

「次元」とは

まず、「次元」という概念を把握していただきたいと思います。一言でまとめれば、次元というは、空間における方向の数を表す指標です。例えば、1次元、2次元という言葉の中にある数字は、その空間における方向の数を指しています。1次元は、方向の数が1個しかありません。ですので、1次元空間は一つの直線です。

1次元の世界ではその場所から「前後」にしか移動できない

その空間に知的生命体がいれば、彼らはその直線に沿って、前後にしか移動することができません。彼らは高さと幅の存在を感知できませんし、その概念を理解することもできません。次に、この1次元の直線に対して、横方向に垂直な一本の直線を加えれば、この空間に前後と左右の二つの方向ができます。これで2次元空間の誕生です。

2次元の世界ではその場所から「前後左右」にしか移動できない

2次元空間に知的生命体がいれば、彼らは前後と左右の方向を移動できますが、高さという存在を感知できませんし、高さの概念も理解できません。ではこの2次元の平面に、前後と左右の二つの方向とともに垂直の直線を追加すれば、私たちがいる3次元空間が誕生します。

3次元の世界ではその場所から「前後左右上下」に移動できる

3次元空間の中では、私たちは前後、左右、上下に移動することができます。この3次元の空間に4つ目の方向を加えれば、4次元空間が出来上がりますが、よく、「幅」「奥行き」「高さ」の三つの次元に、時間という4つ目の次元が加えられた4次元空間を聞きますが、実はこれは「ミンコフスキー空間」という時間と空間の関係性を示すための手法で、本当の4次元空間ではありません。

空間の広がりを示す4次元空間というのは、3次元における前後、左右、上下の三つの方向全てに対して垂直の直線を追加すれば、4次元空間ができあがります。しかし残念ながら、3次元にいる私たちは、どうしてもこの4つ目の方向を作ることができませんし、それがどんな感じかをイメージすることでさえうまくできません。しかしイメージができなくても、その空間がどのような感じなのか、ロジック的に考えれば、ある程度の推測ができます。今からそれを詳しく紹介します。

ロジックで推測する4次元空間とは

全ての次元において共通していることですが、次元が一つ上がると、空間的な制限が一部解除されます。それがどういう意味かと言うと、仮に2次元空間に生命体が存在するとします。その生命体が感じていることをイメージしてください。2次元にいる彼にとっては、どんなものでも一つの線に見えます。異なるのは、線の長さと色です。

2次元にいる彼からみれば、リンゴはただの赤い線に見える

3次元にいる私たちが、彼の目の前にリンゴを一つの置くとします。この時、赤い線が彼の目に映ります。

リンゴである赤い線を見ることはできない

次は区切りでリンゴを囲むと、彼から見れば、なぜか赤い線が急に消えて、代わりに黒い線が現れました。彼がどう動いても、どの位置にいても、リンゴである赤い線が見えませんし、その区切りからリンゴを取り出すこともできません。

3次元に来れば「リンゴ」の存在に気付く

しかし、彼に三つ目の次元である高さを付与して、彼を3次元の世界に招待すると、区切りで囲まれた空間も、上から全てを見えるようになりますし、上から手を入れれば進入することができ、簡単にリンゴを外に取り出すことができます。この2次元の生命体が3次元の世界で体験したことは、空間的な制限が解除されたあとの体験です。では、私たち3次元にいる生命体が空間的な制限が解除され、4次元空間に進入すると、どんな景色が見えて、どんなことができるのでしょうか。

中身が見える4次元空間

まず、3次元において何かに遮られた物は、4次元空間からそれを見ると、遮られた部分ははっきりと見えます。金庫の中に入っているもの、人の体内にある全ての物、機械の中にある全てのパーツなど、何でも同時にはっきり見えてきます。

ですので、4次元空間で見える景色の中に入っている情報量は、3次元空間と比べ、数億倍も増えます。そして、単に見えているだけではなく、閉まっている金庫の中のものを、金庫を開けずに中身を取り出すことが可能になります。3次元空間にあった物を4つ目の方向へ移動することによって、その物が3次元の世界から突然消すこともできます。逆に何かものを、4次元空間からを3次元世界に入れると、3次元の世界から見れば、その物が突然現れることになります。

数学によって明らかになっている一部の4次元空間の性質

ここまではロジックに従った推測にすぎませんが、実は4次元空間の一部の性質は既に数学によって明らかになっています。

まずは重力の働きは、4次元空間においてはだいぶ異なってきます。4次元空間における重力のもとでは、惑星の軌道が楕円ではなく、螺旋状になってしまいます。従って、月も地球と衝突してしまいますし、太陽系の存在もなくなります。もっと根本的な話、原子の原子核を形成する力である強い相互作用が、4次元空間においては働かなくなるという計算結果があります。

ですので、4次元空間の中では原子が構成されません。つまり、4次元空間において物質が存在することができません。それがどういう意味かと言う、私たちは肉体を持ったままで4次元空間に進入することができません。

では、物質が存在しないのであれば、4次元空間も存在しないのではないか?と思うかもしれませんが、それについて僕は次のように考えています。ここからは科学的な根拠に基づいた話ではなく、あくまで個人的な推測ですので、いつものようにSF小説として聞いてください。

真実の目の見解

4次元空間で存在できる「意識」

4次元空間の中で物質が存在できなくても、4次元空間の世界は存在しています。その世界は、非物質的な世界です。「非物質的」は何かというか、実は私たち全員が非物質的なものを持っています。それが意識です。意識の正体は今でも明らかになっていませんが、私たちの意識は物質で構成された肉体とは異なる存在だという観点をもつ人が多くいます。ですので、非物質的な存在である意識は、物質が存在できない4次元空間に進入できると僕は思います。

ある次元は一つ上の次元の投影である

ではどうやって意識を4次元空間の中に持っていくかについてですが、実は私たちの意識は既に4次元空間の中にあります。それがどういうことかと言う、一旦低次元の話に戻して説明します。全ての次元に共通するもう一つのことですが、ある低次元は実質上、その一つ上の次元の投影です。例えば、1次元である直線の投影は、0次元である一つの点です。2次元である平面の投影は、1次元である直線です。3次元である立方体の投影は、2次元である平面です。この2次元の平面は、実は3次元空間の中に存在していて、3次元空間の一部です。

同じ考え方で、私たちのこの3次元の世界は、実は4次元世界の投影で、4次元世界の一部です。私たちは4次元空間の中に存在しているとも言えます。その4次元空間に存在している部分は、私たちの意識です。では、なぜ私たちの意識は4次元空間から、わざわざ3次元に投影して、3次元の中で生きているのでしょうか?

これもまた単に僕の推測ですが、高次元における全てのものは、その下の次元に投影しています。最新のM理論が考えた11次元の話を進めると、私たちの源である最高の11次元の空間にある何かが、ずっと下の次元へ一個ずつ投影されていて、それが最終的に4次元空間における意識と、3次元空間における肉体という形へ反映されました。宇宙文明の動画や投稿でも言いましたが、文明がレベル4までに上がると、意識を肉体から取り出す技術が実現可能になります。さらにレベル6まで上がると、高次元に進入することができるようになります。私たちの11次元におけるその源というのは一体どんなものなのか、恐らく高次元に進入できるレベル6の文明しかそれを解明できません。

私たちはこの世界の仕組み、法則を解明しようとしていますが、この世界の最大の秘密、もしくは根本的な仕組みは、3次元世界だけを研究しても、答えは永遠に出ないと僕は思います。数十年間も停滞気味の理論物理学が、超弦理論とM理論によって、新たなステージに導かれることを期待しています。

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