この“仮想現実”を脱出しよう!“創造主”と出会う「真の現実」とは?【ゲートウェイ・プログラム】

ゲートウェイ・プログラム。この仮想現実を脱出し、真の現実へと至る方法とは?真実の目へようこそ。

「私たちがいるこの世界は仮想現実である確率が極めて高い」

このようなお話は、これまでの動画でも度々取り上げ、この仮説が提唱された背景、理由、そしてその内容についても紹介してきました。現在はあくまで仮説の範疇にとどまっているこの見解ですが、信憑性の高いエビデンスも存在しており、多くの著名人がこの理論の支持者であることを表明していたりもします。では、もし本当にこの世界が偽りの仮想現実であるのなら、世界の真の姿はどのようなものなのか?我々がこの仮想現実を脱出して、「真の現実」にアクセスする方法はあるのか?今回は、これらの疑問を深掘りしながら、世界の真の姿についてお話していきたいと思います。

ぜひ最後までお付き合いくださいね。

「真の現実」とは?

いきなり結論を話しますが、この“偽りの仮想現実”から脱出し、「真の現実」にアクセスする方法は存在します。そして、古代から現代に渡って、その方法を探ってきた人々は数知れず、中には実際に「真の現実」に進入したと宣言する人もいるほどです。ここで言う「真の現実」という概念も、実は古くから知られており、語られてきました。

仏教では、「真の現実」を「実相」という言葉で表現し、西洋文化においては、これを「Ultimate Reality」と翻訳しています。これらの名前から分かる通り、「真の現実」は私たちが普段生きている物質世界を超えた現実性を持っていることが示唆されています。現代に入ってからも「真の現実」へのアクセスを試みる人は大勢いますが、かのアメリカ中央情報局のCIAもそこに名を連ねています。

CIAの極秘プログラム

アメリカの情報自由法によって公開されたドキュメントによって判明した事実ですが、1983年から、CIAは「ANALYSIS AND ASSESSMENT OF GATEWAY PROCESS」というプログラムを実施していました。これを今から「ゲートウェイ・プログラム」と呼ぶことにしましょう。プログラムの目的は、人間の意識の状態を操作し、時間と空間の制限を超えて情報を得る能力を手に入れるというものです。これをもっと一般的な言葉に直すと、プログラムは俗に言う「体外離脱」の実現について研究していました。

とても胡散臭く聞こえますが、プログラムの理論的根拠は確固としたものです。ゲートウェイ・プログラムの考え方によると、この世界を構成する「物質」に関して、その本質は、「エネルギーの振動」であるとされています。この理論がプログラムの土台部分です。全ての物質、例えば物質を構成する基本単位の原子、もしくは原子よりももっと小さい単位、その全ては実体を持たない「エネルギー」なのです。

かなり突飛なこの内容ですが、実は物理学の1つの分野である「超弦理論」と呼ばれる理論がこれと同じことを主張しています。

超弦理論は、宇宙の最小単位を「弦」の振動として捉え、全ての物質はその振動パターンによって決まると主張する理論です。つまり、「弦」の振動によって出来上がっている「物質」は、本質的には実体を持っていないということです。

さらに、物理学のほかの分野からも同じ結論が得られます。アインシュタインによって提唱されたこちらの有名な公式、E=mc^2は、「質量とエネルギーの等価性」を示しています。すなわち、「物質」が「エネルギー」に変換でき、逆に「エネルギー」が「物質」に変換される可能性も提示しています。原子爆弾があれほどまでに巨大なエネルギーを出せる理由は、E=mc^2が示すように、微量の物質が莫大なエネルギーに変換されうるからです。さらに、ニコラ・テスラもよく、「宇宙の謎を解くキーは振動と周波数である」と言っていたそうです。まだ実証されていない「超弦理論」からも、既に応用されている「質量とエネルギーの等価性」からも、私たちが認識している物質的な現実というのは、根本的にはエネルギーの現れであることが示唆されています。このことから、我々の今までの「物質」に基づく認識も一種の錯覚であり、真の現実は何らかの形で「エネルギー」あるいは「情報」に基づいている可能性があると考える、これこそがCIAのゲートウェイ・プログラムの理論的根拠です。では、人間の意識はこれにどう関わっているのでしょうか?

意識と現実

プログラムによると、人間の意識は、この世界を構成するエネルギーとの間で常に相互作用を起こしていると見られています。すなわち、私たちの意識は一部のエネルギーを感知することができ、さらにこれらのエネルギーに影響を与えることもできます。

エネルギーの感知

まずエネルギーの感知についてですが、意識が一部のエネルギーを感じ取ることによって、我々の脳内で1つの具現化した「現実世界」が作られています。これが何を意味するかと言うと、私たちが思っている「実在する現実世界」などというものは、ただ意識によって脳内で作り上げられた「幻」にすぎないということです。ゲートウェイ・プログラムはこの「幻」のことを、「ホログラム(hologram)」と呼んでいます。この見立ての理論的根拠は、超弦理論から派生した1つの理論である「ホログラフィック原理」です。

「ホログラフィック原理」によると、私たちが普段生きているこの3次元の世界は、実はより高次元の世界から導き出される2次元的な情報の投影、またはホログラムなのです。つまり、私たちが体験している3次元的な現実全体の本質は「情報」であり、これらの「情報」は、高次元宇宙の「表面」にエンコードされています。

端的に言えば、私たちがいるこの世界の全ての物と現象は、実は情報として存在しているということです。少し理解しにくいことではありますが、すなわちゲートウェイ・プログラムが示す結論としては、「ホログラフィック原理」が言及する「情報」は、本質的には「エネルギー」と同じ存在であり、私たちの意識がこれらの「エネルギー」を感知することによって、この3次元の世界が生まれたということです。

ですので、もし人間の意識を一時的に“シャットダウン”することができれば、人間を脳が作り出した「幻」もしくは「ホログラム」から解放することができ、さらに「真の現実」に進入する可能性までも考えられるということになります。「真の現実」に進入した人間は、元の「物質世界」の様々な制約から解放され、時間や空間を超えて情報を得ることが可能になります。ここまでが、「意識は一部のエネルギーを感知することができる」という相互作用の一面に関する部分です。

意識がエネルギーに影響を与える

そして、もう一方の側面、「意識がエネルギーに影響を与えることができる」という作用についてですが、物質世界はエネルギーによって構成されているので、意識がエネルギーに影響を与えて、エネルギーの状態を変えることができれば、物質世界における事象もしくは存在もそれに伴って変わっていくことが予想されます。このようなことが実現すれば、意識によって現実を変える、という力を手に入れることになります。

頭で考えるだけで世界が変わるというあまりにも非現実的な話ですが、以前の量子力学についての動画で言及した二重スリット実験などで、このような不思議な現象はマイクロスケールの世界では確認されています。そのような事実から敷衍して、もし人間を脳が作り出した「ホログラム」から解放することができれば、時間と空間を超えて情報を取得できるだけではなく、世界を変える力、神の御業にも等しい能力をも手に入れることができるかもしれないという想定が、CIAがゲートウェイ・プログラムを実施した本当の理由です。それでは次に、ゲートウェイ・プログラムが具体的にどうのようにして人をこのような状態に到達させるのかを見ていきましょう。

仮想現実を脱出する方法

先ほど軽く触れましたが、ニコラ・テスラは、「宇宙の謎を解くキーは振動と周波数である」という趣旨の言葉を残しています。ゲートウェイ・プログラムは人間を“真の現実”に導く方法としてまさに振動と周波数を利用しています。それは、音を聞かせることです。ただし、右脳と左脳にそれぞれ異なる周波数の音を聞かせます。一般的に、左脳は21Hz前後の周波数、右脳は10Hz前後の周波数でより活発に働く傾向があるという研究結果があります。ゲートウェイ・プログラムは、右脳と左脳の間で出力される脳波の強さとリズムを、より強く、そして一貫性のあるものにすることによって、その人の意識を変化させ、物質的現実を超えて、“真の現実”に進入させました。

では、どんな音を脳に聞かせたかというと、これも意外と簡単なもので、右脳には少し音の周波数が低めの音、左脳には周波数が少し高めの音を聞かせていました。もちろん、実際の作業はこの説明よりはもっと複雑なもので、さらに、その時の被験者の状態に関しても様々な条件を満たさなければなりませんでした。例えば、体が完全にリラックスした状態、マインドは高いレベルで音に集中していること、同時に瞑想状態にあること、以上が前提条件となっています。これらの前提条件をクリアするために、プログラムの被験者は長期間の訓練を受けていました。

ただし、ヨガの達人やチベット仏教の僧侶など、長年に渡って瞑想をしてきた人も似たような状態に入ることができるという報告があったため、ゲートウェイ・プログラムにとってその訓練はあくまで「真の現実」に進入するための1つの手段に過ぎず、結果としてそこに到達しうるか否かだけが重要でした。

ではここからさらに一歩進んで、なぜ高度な瞑想状態にある意識が、「真の現実」に進入できるのかについてお話しします。

ゲートウェイ・プログラムのもう1つの理論的根拠として、物理学には、物事の最小の長さの単位である「プランク長」があります。この非常に小さな尺度は、物質を構成する最小単位の長さよりも小さく、現代の物理学実験で扱う範囲の下限もはるかに超えているものです。

プランク長以下のスケールでは、まず技術的には実験を行うことができません。仮にそのスケールで実験ができたとしても、私たちがいる一般的な世界における物理法則はそのスケールでは適用されないため、プランク長以下のスケールの世界は何ら物理的意味を持ってないというのが現段階の一般的な認識です。

ただし、一部の量子力学の研究者が思うには、プランク長以下のスケールでも物理的意味があり、そのスケールの世界は我々の理解を超えたまったく異なる別世界のようです。

そして、ゲートウェイ・プログラムが試みたのは、プランク長以下のスケールに入ることです。具体的には、高度な瞑想状態にいる被験者の右脳と左脳に特定の音を聞かせることによって、被験者の脳波の周波数を徐々に高めていきます。一般的な波に関しては、その周波数が高くなると、波長が短くなります。人間の脳波は一般的には“波長”で表されませんが、もし脳波にも“波長”があるなら、脳波の周波数が高くなると、その波長は短くなります。プログラムは、被験者の脳波の波長をプランク長以下のスケールに減らすことによって、その人の意識を時間と空間を超えた“別の世界”、もしくは「真の現実」に送り込むことを試みたそうです。では次に、「真の現実」に進入した後、具体的にはどのような状態となったのか、どのような体験をしたのか、その報告を見ていきましょう。

被験者の報告によると、ある程度の訓練を受けた後の実験の最中、時々、通常の感覚から遠ざかった状態に入ることがあったようです。その状態にいる時は、肉体から解放されたかのような「自由」を実感したという話が最も多く報告されています。報告内容から、この時の感覚は、世界中で様々に報告されている「臨死体験」や「体外離脱」で人々が体験した感覚と非常に似ています。例えば、自分とは別の部屋にいたスタッフの顔や、閉じた箱に入っていた物の形状と色を、意識が戻った後で正確に復元することができたり、自分の姿もしくは地球全体を、非常に高い位置から見下ろしたりしたという内容があげられます。

さらに一部の被験者からは、その状態に入った時は、「悟った」、「閃いた」といった、普段より思考能力や認知が数段階上がったかのような感覚も報告されています。ただし、ゲートウェイ・プログラムの最終目標である、時間と空間の制限を超えた情報収集と、意識によって現実世界の一部を変えるという内容までもが実現できたかどうかは、公開されている資料からは分かりません。

プログラムの概要だけを見ていると、近代的な文明国の政府が大真面目に行うプログラムだとは信じられないほど胡散臭いものかもしれませんが、その中身を詳細まで見てみると、その全てが理論的根拠に裏付けられており、確かに研究する価値のあるテーマだと理解できます。

このように、一般的な研究テーマではありませんが、人類は現代に至ってもなお、「真の現実」に進入する方法を探り続けていることが分かりました。では、ここからはいよいよ、「真の現実」というもの、それ自体について、ゲートウェイ・プログラムによって判明した内容と僕の分析を交えながらお話ししていきたいと思います。

「真の現実」の真相

まずは、「真の現実」が一体どこにあるのかという論点からお話します。

この物質世界、もしくは我々の生きている物質宇宙が、エネルギーの振動によって構成されていることは既にお話ししました。ただし、エネルギーも様々に異なる状態を持っており、我々が感知できる世界を作るエネルギーもあれば、我々がまったく感知できない世界を作るエネルギーも存在しています。ゲートウェイ・プログラムは、これらのエネルギーの全てを一括りに、「絶対的な存在」と呼んでいます。

この「絶対的な存在」は全てを作り出し、全てを超えた存在です。同じ意味の何かを私たちが普段使っている言葉で表現するなら、「絶対的な存在」とはすなわち、「創造主」という言葉が極めて近いイメージだと言えるでしょう。この「絶対的な存在」は、無限の大きさとパワーを持っており、私たちがいるこの宇宙以外に、無数の他の世界や次元をも創り出しています。

しかし、私たちの意識は、これらの世界の全てを捉えることはできず、ほんの一部のものしか感じ取ることができません。その上、作り出されているこれらの世界は、あくまで意識によって変換されたイメージ、もしくは「ホログラム」であり、物事の真の姿ではありません。

まとめてみると、

①「絶対的な存在」は、私たちが認識している現実世界だけではなく、それを超えた多くの他の世界までも創造している。

②私たちの意識は、これらの多くの世界のほんの一部を、「ホログラム」という形で認識している。

これらを念頭に考えると、「絶対的な存在」というものがどのように生まれたのか、“創造主”を創造した者は誰か、という堂々巡りのような疑問が新たな論点として浮かび上がってきますが、ここが最も興味深いところでもあります。

結論、この無限の大きさと力を持つ「絶対的な存在」は、実は、あなた自身が生み出したものなのです。

私たちは自分の意識によって、自分自身の世界を創り出しています。そして、私たちがこの世を去った後、それまで経験したことやそれまで持っていた考え方などは全て、その原点である「絶対的な存在」に還っていきます。「絶対的な存在」は私たち自身であり、私たち一人ひとりは「絶対的な存在」の一部なのです。人間は創造主や神を崇拝していますが、実はそれらは全て私たち自身にほかなりません。ゲートウェイ・プログラムや瞑想、臨死体験や体外離脱などで報告された不思議な体験の数々は、意識が一時的に「絶対的な存在」に戻った時に体験したものであり、仮想現実から脱出するというのも、「絶対的な存在」という真の現実に還るということです。

個人的な推測ですが、プログラムはある程度の成果を得たものの、恐らく最終目標である、「時間と空間を超えた情報の取得」と「意識によって現実世界を変える」というレベルにはたどり着いていません。もしかしたらCIAはまだ何らかの形でその目標に向かっているかもしれませんが、それにたどり着くことができるかは分かりません。ただ、僕が思うには、人類の歴史において、その最終目標にたどり着いた人が少なくともひとりはいました。それは、仏教の開祖である釈迦です。瞑想によって悟りを開いたとされる釈迦の到達点こそが、おそらくはゲートウェイ・プログラムが目指しているものです。またいつかこれを一本の動画にまとめる予定です。

ここまでの話を聞いて気づいている方もいると思いますが、ゲートウェイ・プログラムが想定している「仮想現実」と、今までの動画で言及してきた「仮想現実」は、少し意味合いが違います。今までの動画で言及してきた「仮想現実」は、コンピュータのプログラムによって作り出された偽りの現実を指すものでした。一方、ゲートウェイ・プログラムが語る「仮想現実」は、私たちの意識によって生まれた「ホログラム」を指しています。ただし、両者には共通点も存在しており、どちらも真実を語っているという可能性も考えられます。ちなみに映画『マトリックス』が描写しているのは、この2種類の仮想現実を融合したもののように感じられます。

最後になりますが、ゲートウェイ・プログラムの被験者のうち、プログラムの後、精神状態が以前より良くなり、その後の人生の質が向上したと報告された人がいる一方、逆にうつ状態になり、精神疾患に苦しんでいる人も報告されています。いずれも、世界観が大きく変えられたことが原因だと予想されます。今回の動画をご覧になって、もし瞑想やトレーニングを通じて「真の現実」を覗いてみようと思った方は、専門家の指導の下で実施してくださいね。

それでは、今日もありがとうございました。

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