はじめに
私達人間が地球の支配者になれたのは、間違いなく高度な知能のおかげです。人間がもっとも発達した脳を持っていて、動物界の中では最強の知力を持っている。という考えは一般的ですよね。しかし、1つの知力テストがその考えを覆しました。このテストでは、人間がある動物に完敗しています。今から、皆さんにこのテストをやっていただきます。
YouTube真実の目チャンネル「唯一知能テストで人間に勝った動物」の動画をご覧ください
まずはルールを理解するために、簡単なバージョンから始めます。今、画面には1、2、3の3つの数字があります。まずこれら3つの数字の場所を覚えてください。次に、数字が画面から消えた後、小さい順からこれら3つの数字の場所を再現してください。
再現できましたか?とても簡単なテストですよね。では本番にいきましょう。同じルールで、画面に出現する数字の場所を覚えていただいて、数字が消えた後に、小さい順から数字の場所を再現してみてください。どうでしたか?再現できましたか?もしできていなかったら、もう一度トライしてみましょう。どうですか?もしかしたら、1と2の場所しか再現することができなかったでしょうか?それも仕方がありません。
これら9つの数字は0.5秒しか表示されていません。99.9%の人間はこのテストをパスできないと思います。しかし、次にチンパンジーがこのテストを受けた時の様子を見てください。いかがですか?この映像を見て驚いたのは絶対に僕だけではないと思います。同じく0.5秒しか表示されていませんが、チンパンジーはまるで遊びのように、9つの数字を小さい順番に正しい場所へ簡単に再現することができました。
私たちが誇りを持っている最強の脳が、このテストでチンパンジーに完敗しました。もちろんこのような能力は知力全体のほんの一部ですが、なぜチンパンジーが数字を理解でき、この人類にとって難しいテストをパスすることができるのか?なぜチンパンジーがこのような高いレベルの知力を持っているのか?今からそれをお話ししていきますが、今日の投稿は単にチンパンジーの解説ではありません。彼らのこの能力の源は、私たちの常識を覆すものです。人類が動物界の頂点に立てたのも、その源と関係があります。今日はその源というものを紹介していきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
チンパンジー「アイ」
このテストを受けたチンパンジーは、京都大学霊長類研究所の「アイ」という名前です。
アイは1976年にアフリカで生まれ、1歳の時に京都大学霊長類研究所にやってきました。その当時、アイの先輩のアキラとマリという二匹のチンパンジーも研究所にいました。アイが1歳半の時に、アキラとマリとともに、文字、数字と図形の学習を始めました。彼らは僅か2か月で、「手袋」、「ボール」、「積み木」などの身の周りにあった8つの物の名前を覚えました。
その後、さらにアイは11種類の色の名前も覚え、215枚の色紙の色を正確に答えました。さらに色だけではなく、1~9の数字や26個のアルファベットも覚えることに成功し、アイに関する論文が学術誌Natureに掲載され、その当時かなりの人気ものになりました。
1989年、アイとアキラが研究所を逃げ出し、数人の小学生を襲い軽傷を負わせた事件がありました。2匹が確保され、事件が終わりましたが、彼らが逃げ出せたのは、なんとアイが鍵を使って、数秒のうちにいくつかの錠前をあけたことが分かりました。この事件で、世間がチンパンジーの能力に驚かされたというのは間違いありませんが、彼らの知力はこれ以上のものでした。
2001年、研究員たちは「お金」という概念をチンパンジーが理解できるのかについて調べました。アイたちは、与えられたコインが食べ物に変えられることを理解しただけではなく、なんと貯金や取引などの行為も行っていました。これは研究員たちの予想を遥かに超えた結果でした。研究所の松沢哲郎教授によると、アイたちは決して特別な存在ではなく、チンパンジーという種族は、人間のようなロジカル思考の能力を持っており、因果関係などの複雑なロジックまで理解できるそうです。これは動物界においては、かなり高度な知力レベルとなります。
しかし、僕が個人的にもっとも驚いたのは、やはり冒頭で紹介したあのテストです。しかもこのテストをパスできるのはアイだけではなく、アイの息子のアユムも同じテストをパスできます。なぜチンパンジーが、私達人類にとって非常に難しいテストをパスできるのか?
霊長類の進化
松沢教授は次のように解釈しています。
数十万年前の霊長類たちは、捕食者から身を守るために木の上で生活していました。しかしそのうち体が弱い種族は、同類との競争に勝てず、十分な食べ物を確保できていませんでした。そこで彼らは、木を離れて平原で新たな可能性を探ることにしました。平原でも木の上でも、捕食されるリスクは常にありますので、彼らの脳は、見た景色や聞こえた音に含まれる情報を瞬時に処理しなければなりません。木から離れたグループも、情報を瞬時に処理する能力を持っていましたが、それだけでは危険な平原で生き延びることができません。
ですので、彼らは一人ひとりの力を合わせて、チームで行動することにしました。チームとしての目が、同時に全ての方向を観察することができ、いくつかの方向からの音も聞こえます。危険を見つけた場合には、彼らは様々な叫び声で注意喚起を行います。徐々に、その叫び声が複雑な情報も表現できるようになり、最終的に言葉にまで進化しました。言葉が誕生すると、チームワークがさらに円滑に行われ、できることも徐々に増えていき、いつの間にか彼らは被食者から捕食者になり、立場を逆転させました。この時、以前のように瞬時に情報を処理する必要性がなくなり、その能力は彼らの脳から徐々に消えていきました。最終的に、平原を選んだ霊長類が人に進化し、木の上での選択をした霊長類は動物のままでした。
ここまでが、チンパンジーがこのテストをパスでき、私たちができない理由だと松沢教授は考えています。
教授の解釈は納得のできるもので、進化の歴史を反映した理論だと僕は思います。なぜなら、人とチンパンジーの遺伝子には僅かな差しかなく、生物の分類上においても、チンパンジーと人間は同じくヒト科に分類されています。しかし、この理論が正であれば、一つの疑問が自然に生まれます。平原には多くの動物が同じような危険と向かい合っていますが、なぜ霊長類だけが喋れるようになり、最終的に高度な知力を持つまでに進化できたのでしょうか?霊長類はほかの動物と、何が違うのでしょうか?
進化論
ダーウィンの進化論によると、人間はサルから進化して、サルはあるネズミのような動物から進化しました。進化というのは徐々に行われる過程なので、普通に考えれば、このネズミのような動物から霊長類に進化する過程において、ネズミとサルの間に立つ中間種が存在するはずです。しかし、今まで発見された化石から、その中間種が1つも見つかっていません。
それはどういうことかと言うと、数十万年前に、霊長類という種族が、進化の過程を省いたかのように突然現れました。
ほかの種族に関しては、進化途中の中間種は見つかっていてる種族もおり、他にも様々な証拠によってダーウィンの進化論の正しさを証明していますが、人間の進化過程は、どうしても進化論で説明できないところがあります。
数十万年前の私たちの祖先である霊長類は、現代の人類のような高度な知力を持っていませんでしたが、仮に彼らがチンパンジーと同レベルの知力を持っていたとしたら、その当時の地球においてはトップレベルの知力であったはずです。
真実の目の見解
ここからの内容は僕の考察となります。いつものようにSF小説として聞いて下さい。宇宙文明の動画や投稿でお話しした通り、もし私たちが本当にレベル4の文明によって作られたものだとしたら、レベル4が最初に作ったものは現在の人類という形ではなく、私たち人類やチンパンジーに進化する前の霊長類の祖先です。
レベル4は潜在的な知力を持つ種族を作って、彼らに地球の環境へ慣れさせながら、お互いの競争で地球環境における最強な知的生命体を誕生させました。レベル4によって創造されたその競争の中で、霊長類以外に何かほかの潜在的な知力を持つ種族も作られたかどうかは不明ですが、もし存在しているのであれば、それは、タコとイルカだと思っています。
霊長類が進化の競争において、もっとも早く高度な知力を取得したことで地球の支配者になりましたが、タコとイルカも、十分な時間を与えれば、最終的には高度な知力を進化させることができるかもしれません。しかし人類が存在している限り、彼らにはその日が来ないと思います。具体的には、またいつかタコとイルカに関する投稿も作りますので、今日は一旦ここまでにします。
ダーウィンの進化論が間違っていると聞くことがありますが、僕の意見としては、間違ってはいません。しかし100%正しい理論でもありません。進化は確かに存在しています。しかし、生命体はテクノロジーによって作られることもあり得ます。数十万年前のいくつかの潜在的な知力を持つ種族が、ほかの種族と競争しながらそれぞれ進化し続けていました。たまたま木から離れることを選択した霊長類には言語能力が生まれ、進化のスピードを加速させました。
そのおかげで、その種族が競争を勝ち抜いた地球の知的生命体になり、彼らの子孫である皆さんは今この投稿を見ることができ、たまに動物園でケージの中に閉じ込められる動物たちの様子を見て、笑うこともできています。しかしもし数十万年前、私たちの祖先が木に留まることを選択していたなら、今日ケージに閉じ込められて観賞されるのは、私たちだったかもしれません。
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