【地球外生命体の遺体?】メキシコ議会で公開された宇宙人ミイラの真相とは?

世界の真相

はじめに

この宇宙に地球外生命体はいるのか?彼らは地球に来たことはあるのか?宇宙に興味を持つ人は、いつもこの一大トピックに心惹かれているのではないでしょうか。宇宙人という謎めいた存在について、ほぼ1世紀にわたって現代科学の見地からも議論され続けてきましたが、その実在についての決定的な証拠を提示できた者は今まで一人もいませんでした。しかし、つい最近、メキシコ議会がUFOと宇宙人をテーマとした公聴会を開き、なんと、宇宙生物の化石数点とその内部をスキャンした3D画像を提示し、それらが1000年前に地球にやってきた地球外生命体であると述べました。これは地球外生命体が存在する直接的な証拠を示した初めての出来事となるのか、大きな波紋を呼んでいます。このエイリアンの化石は本物なのだろうか? 宇宙人は大昔の地球を訪れたのだろうか?今回は、宇宙人の遺体とされるミイラについてお話ししていきたいと思います。

ぜひ最後までお付き合いくださいね。

メキシコ議会で公開した宇宙人!?ミイラ

2023年9月12日、衝撃的なニュースが瞬く間に世界の主要メディアの見出しを独占しました。メキシコの建国以来、初めてUFOと宇宙人をテーマにした議会公聴会が開かれたのです。メキシコのジャーナリスト、ハイメ・マウサンと数人の研究者は、その公聴会で2体の人型ミイラを披露しました。この2体の異星人のミイラは、手足を始めとした体のつくりは人間と似ていますが、およそ人間とは思えない特徴が数多く見られました。体長は30センチと低く、手の指は3本で、1本は親指のように短く、残りの2本は長め。足の指も3本。頭部は非常に大きく、後方に伸びており、巨大な脳を持っていたことが窺えます。人間と同じく2つの鼻孔と2つの眼窩がありますが、何とも言えない特徴的な顔立ちをしています。

マウサン氏によれば、今回初めて公開された2体のミイラは、人類とは無関係であるばかりか、地球上のどの種族にも属さないと言います。マウサン氏の驚くべき発言は作り話や嘘だと言われてしまいそうなものでしたが、メキシコの有名な法医学専門家のベニテス氏が支持したことで、無視できない程度には信憑性を帯びてきました。

ベニテス氏は、X線検査、メキシコ海軍研究所による3D再現、放射性炭素年代測定、DNA分析、その他の多方面にわたる分析を実施した結果、この2つのミイラの組成は人間と無関係であるどころか、地球上のどの種とも関係ないと結論づけることができると述べました。さらに、このミイラのDNAの1/3近くは正体不明のDNAでした。彼はまた、ミイラについていくつかの詳細を説明しました。観察したところ、ミイラの脳と視覚は非常に発達しているようですが、口の中に歯はありません。そして、メキシコ国立自治大学に実施を依頼した放射性炭素年代測定の結果から、これらのミイラは千年以上前に生きていたことが判明したそうです。

2つのエイリアンのミイラは、2017年にペルー南部のセチュラ砂漠で発見されました。かの有名なナスカの地上絵に近い場所で、ミイラは1000年以上の時を超えて化石となり、非常に乾燥した珪藻土鉱山で発見されるに至ったのだと言います。ミイラは石像のようで、体の表面から何かのくずが剥がれ落ちているように見えますが、これは珪藻土だそうです。ミイラは極度に乾燥しており、バクテリアや菌類の繁殖を許さないため、内臓などの組織も良い状態で保存されていたそうです。

X線検査の結果、これらのミイラは骨格構造が明瞭で、胸には眼鏡のような形をした金属片が埋め込まれていました。それらを検査したところ、金属の主成分はオスミウムであることが判明しましたが、この金属は非常に密度が高く、通常はボールペンのローラーボールを作るのに使われるものであり、なぜこのミイラの体に埋め込まれていたのかは不明です。また、片方のミイラの体内には卵のようなものがいくつかあり、この生物が卵生生物であることを示しているようです。

これまでもエイリアンの実在を訴え、その遺体や体の一部を公開した例は数多くありましたが、それらと大きく異なり、今回はエイリアンを直接登場させただけでなく、その身体構造の写真も大量に公開し、それらが人間や動物の骨を組み合わせたり、手の込んだ彫刻として作ったりしたものではないことを主張しました。その上、ロイター通信によると、メキシコの医師たちによるCTスキャンやX線検査などで検査した結果、頭蓋骨が組み立てられたり、体全体が操作されたりした形跡はないと発表しました。これで、二体のミイラが世紀の大発見となるのは確実のように思うかもしれませんが、さらに深くまで掘り下げると、様々な疑問が浮上してきます。

人類学者のニコラスと古生物学者のアクレシェイは、これらのX線写真を見ると、すぐに専門的な意見を発信しました。彼らはまず、ミイラの手の骨のX線写真を復元し、より鮮明な写真を作成しました。もし今回のミイラは地球外生命体であるのなら、その骨が人間とそっくりなはずはありません。しかし、このミイラの手の骨のうち、指の骨のひとつが人間の足の指の骨とそっくりだという疑惑の事実が見つかったのです。

加えて、人間の手の骨は、凸凹がしっかりと組み合わさっており、さらに繊維状の結合組織でつながっているため、自由に動かすことができますが、ミイラの手の骨の接合部分を見たところ、全体の整合性がなく単なる継ぎ接ぎのようで、どう考えても生物の体として正常に動かすことはできそうにありません。さらに詳しく観察してみると、ミイラの片方の腕は人間の肘の骨で構成されていましたが、もう一方の腕は人間の脛の骨と2本の指の骨で構成されています。

最大の疑惑は、公開されたミイラの体長がわずか30センチメートルである一方、X線写真のミイラは、2人の科学者の推定によると、腕だけでも40センチメートルの長さであるはずだということです。つまり、メキシコ議会でお披露目されたミイラと、X線写真に映った骨格らしきものは全くの別物だったのです!

専門家の意見は

さらに、ミイラの頭部構造にもおかしなところが見つかりました。その巨大な頭部、脳の容量は驚くべきもので、私たちが想像するエイリアンの頭の形状と、超人的な知性というイメージと非常に一致しています。

しかし、2人の科学者は、大脳半球やそのほか様々な構造がアメリカン・アルパカの頭蓋骨とまったく同じ位置にあることに気づきました。このミイラを作った者は、アルパカの頭蓋骨の天蓋部分を取り去って顔を逆に切り出し、アルパカの細長い口を切り取って後方に伸びるエイリアンの頭部を形成させたと2人が推理しました。さらに2人の科学者は、公開されたミイラとそのX線写真だけで、2体のミイラが人間や動物の骨と合成接着剤の組み合わせで作られていることを突き止め、100%捏造されたものであると結論づけました。

また、この公聴会を主催したメキシコのジャーナリスト、ハイメ・マウサンについてですが、彼はUFO研究の専門家を名乗っているものの、実はUFOの世界では古参のいわゆる『役者』だと見なされています。彼は2015年にも同じくナスカ近郊でミイラ化した宇宙人の遺体を発見したと主張し、レントゲン写真も公開しましたが、最終的にはそれは子供の遺体であることが判明しました。

そして、ロイター通信の報道にある、ミイラは操作されていないと発表した医師らは、メキシコ海軍研究所に所属しています。冒頭部分でも紹介しましたが、今回のミイラを披露したメンバーの1つに、このメキシコ海軍研究所があります。ですので、当事者たちによる検査結果だけで結論をつけるのはまだ早いです。

科学的な研究において、ある物事の真偽や理論の妥当性を検証するためには、一つの独立した情報源だけで判断することはできません。例えば、アポロ月面着陸計画にはこんな話があります。世界で初めて有人での月面着陸に成功したアメリカは382キログラムの月の石を持ち帰り、世界135カ国にそれらを提供しました。一方、ソ連もルナ計画の無人探査で月の石を持ち帰っていたので、これら両方の石を手に入れた国々がそれぞれ調査した結果、アメリカが提供した石が確かに月の石であることが比較によって判明し、アメリカの有人月面着陸の真偽が証明されたのです。

この科学的根拠を踏まえて、ソ連もアメリカの月面着陸が捏造であると疑うことはありませんでした。何か一つの重大な出来事について、一方の当事者だけが主張していることをそのまま「真」と見なすことはできません。マウサンのミイラは、検証のために第三者の国や機関に引き渡されることはなく、当事者たちが提供する情報のみに基づいて、これらが地球以外の生物のものであると主張しています。もしデータやサンプルが複数の研究所で共有され、分析された結果として、一貫した結論が得られたのであれば、これは大発見だと言えるでしょう。しかし、メディアは目新しいネタをあたかも真実であるかのように取り上げるのが大好きで、さらにほかのメディアが報道すればするほどそれがエスカレートしていきます。

真相とは?

ある程度文明が発展した現代で生きている人なら誰でも、科学的発見はたった一度の論証や観測によって確立されるものではないと理解しなければなりません。アインシュタインが相対性理論を発表したとき、彼が高名になったのは、その理論が発表された瞬間ではなく、多くの科学者がそれを検証し、同じ結論に達したときでした。

では、なぜこのようなある種の茶番がメキシコ議会で行われたのでしょうか?個人的な意見として、一般的に言っても、UFOや宇宙人といったトピックはニッチなニュースであり、一般大衆の注目を集めることは少ないです。しかし、昨年の2022年、アメリカは50年ぶりにUFO公聴会を開催すると、今年も続けてこれを開催しました。また、政府や議会はそのほかにも様々なUFOや宇宙人に関する話題を度々取り上げ、長年にわたって多くの注目を集めるという手法を使ってきました。

ニッチなニュースでも、国家レベルで取り沙汰されれば、その注目度は途端に跳ね上がります。議会を動かすことは、国家の信頼性をお墨付きとして利用することでもあり、その目的は地球外生命体の発見という人類の宇宙規模の探査を促進することではなく、よりシンプルに、世間の注目を集めること、人々の目線をコントロールすることです。

今回のメキシコの公聴会もそれとまったく同じ動機によるものであり、それが真実であろうとなかろうと、誰かがメキシコという国に注意を払い続けることが重要なのです。その背景には、メキシコが長年抱える麻薬の問題があります。

麻薬王は独自の軍隊を持ち、政府高官のほとんどを支配し、メキシコ大統領でさえ恐れを抱かずにはいられません。メキシコの経済は世界最大の麻薬消費国であるアメリカに依存し続けていて、アメリカのために麻薬生産と密売の96%を引き受けています。メキシコと麻薬の関係はあまりにも根深く、この状況を打開するには、飛躍的な経済発展によって麻薬の影響を取り除くしかありません。

メキシコは近年、経済発展を促進するために、自動車電子部品やカーアクセサリーへの投資を精力的にアピールしています。その結果、イーロン・マスクは新工場「ギガファクトリー」をメキシコに建設することを発表しました。今後もさらに世界中の投資家の関心を引き付けるために、今回のような公聴会を開き、世界の注目を集め、最終的には現実的な経済発展のための取り組みに繋げることが、メキシコの本当の狙いかもしれません。

僕は、この宇宙に知性を持った地球外生命体が存在すると確信しています。しかし、嘘に感覚を麻痺させられて、私たちの熱意が枯渇してしまえば、たとえ将来本物の宇宙人が現れたとしても、私たちは無気力にそれを偽物だと言って見逃すか、無視することでしょう。真実と偽物が混同され、手が付けられなくなったとき、私たちは大切なものを選び取る力を失ってしまうのです。

それでは、今日もありがとうございました。

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