【超常現象】大衆の意識が現実世界に影響を与える

ミステリー
今回のポイント
  • 人間の意識は現実世界に影響を与えられるのか?
  • この世界の最大の秘密というのは何なのか?

はじめに

もしある人が、勉強も仕事もせずに、毎日「私の口座残高が10倍増えた、100倍増えた…」と朝から晩まで念じていたら、「やばい人…」と思いますよね。はい、実際にかなりやばい人かもしれません。なぜなら、彼はこの世界の最大の秘密を知ってしまったかもしれないからです。それが何の秘密なのか後ほど説明しますが、まずYouTubeへ投稿した「二重スリット実験」についての皆さんのコメントで興味深い内容がありましたのでご紹介します。

何名かの方が、十数年前に放送されたとあるNHKの特集番組の話をしていました。コメントの内容から、その番組は次のような不思議な実験を紹介していたようです。世界中に設置された乱数発生器が生み出すランダムの数字が、9.11事件が起きた日に、データのランダム性がなくなり、ある数字にだけにきれいに偏る現象が起きた、という内容のようです。なぜそんなことが起きたのか?番組の解釈としては、大衆の意識が現実世界に影響を与えたということです。

非常に面白い内容なので、自分なりに調べてみました。調べた結果、なんと9.11事件だけではなく、他の大事件が起きた時にも、似たような現象が起きていました。これは一体どういうことなのか?人間の意識は本当に現実世界に影響を与えられるのか?この世界の最大の秘密というのは何なのか?今日は、これらの疑問に答えていきたいと思います。それなりに面白い結論が出ていますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。

Global Consciousness Projectの報告

Global Consciousness Project

1998年に、およそ100名の研究者とエンジニアたちが、「Global Consciousness Project」という計画を立ち上げました。GCPと略してお話します。彼らがGCPを立ち上げた目的は、

「大衆の意識は現実世界に影響を与えられる」

という仮説の正しさを証明することです。証明のしかたは簡単です。0と1の二つの数字をランダムに発生する乱数発生器を、世界中の広い範囲に渡り70か所に設置し、そのデータを観測するだけです。

乱数発生器

乱数発生器は量子を利用した電子的な雑音で、0もしくは1のどちらかの数字を1秒間に100回という速さでランダムに発生します。その日のデータは、乱数発生器とリンクしているパソコンを経由し、GCPのデータセンターに送られます。これでGCPが、世界中の乱数発生器が発生する数字を観測できるようになります。

GCPは1998年から2014年1月まで、およそ15年に渡ってデータの観測を行いました。その結果は非常に驚きです。

乱数発生器の数字が偏る傾向が見られた:アメリカ大使館爆破事件後

GCPが観測を始めて間もない1998年8月7日に、ケニアとタンザニアに置かれたアメリカ大使館で、爆破事件が起こりました。その日にGCPのデータセンターに送られてきた世界中の乱数発生器によるデータから、ランダム性がなくなり、0もしくは1だけに偏る傾向が見られました。その後、前アメリア大統領ビル・クリントンの、ルインスキー氏との不倫事件の裁判が行われた1998年9月11日のデータでも、同じような数字の偏りが観察されました。

真実の目
真実の目

このような、データの非ランダム性、数字の偏りが発生した事象は、大事件、大地震、オリンピックの開幕式などの、世界中が注目する何かが起きた時に、必ずと言っても良いほど起きていました

最も強い偏りを観測:9.11事件

事象によって、偏りの程度は異なりますが、過去にもっとも強い偏りが見られたのは、2001年9月11日に起きたあの事件です。その日の数字の変動は、今まで観測した中で最も強く出ていました。一機目の飛行機がビルと衝突した間もない間に、データが極端にプラス方向に振れ、その後またマイナス方向に落ち込みました。これは、その間の世界中の乱数発生器が、0か1のどちらかに強く偏っていたことを意味します。

この変動が偶然に起きた可能性は、1千万分の1という計算結果があります。また、15年間の間で、事件が起きた後のデータの偏りが継続した時間は、平均的には数時間、多くても3~4時間に対して、9.11の時の偏りは、2日間も続いていました。

これらの結果について、GCPは次のように解釈しました。

「人間の意識が現実世界に影響を与えられるのは、これらのデータによって証明された。しかし、個人個人の意識がもたらす影響は、極めて小さい。世界規模の大事件が起きた時に、数多くの人が同じ感情、同じ意識を持った時に、意識が現実世界にもたらす影響がやっと著しく見えてくる。一般的な事件によって起こされた感情は、普通は数時間しか続かないが、9.11事件が、多くの人に大きなショックや悲しい気持ちを与え、それらの感情は何日間も続いた。この現象はデータにも反映されており、普通のデータの偏りが数時間しか続かないのに対し、9.11の時の偏りが2日間も続いた。これはまさに人間の感情と意識を反映したものだ。」

人間の意識は、物理現象や現実世界に影響を与えられる

ここまでは僕が集めた情報です。次は、なぜ大衆の意識が乱数発生器の結果に影響を与えるのかを分析してみたいと思います。「二重スリット実験」の動画や投稿でもお話ししましたが、人間の意識は物理現象に影響を与えられます。

真実の目
真実の目

これは、1ユーチューバーの奇想天外な意見ではなく、量子力学の先駆者であるジョン・フォン・ノイマンとユージン・ウィグナーも、「人間の意識は客観的実在を決められる」と主張しています。

量子力学が研究しているミクロスケールの世界における、電子、光子、原子などの粒子と、さらに小さい素粒子たちは、我々の一般世界にある普通の物質とは全く異なる形で存在しています。一般世界においては、その辺の石、木、あなたの財布、携帯などの物の状態は、人間に見られているかどうかと全く関係がありません。あなたが自分の財布を見ても見なくても、財布はずっとそこにありますし、財布が勝手にどこか行ったり来たりはしません。

不確定の状態から確定の状態に変わる=収縮

しかし、ミクロスケールの世界において、小さい粒子たちは、普段は確率的に、ぼんやりとした霧の塊のように存在しています。別の言い方にすると、一つの粒子は、同時にいくつかの違う場所に存在しており、同時に異なる状態を持っています。しかし、人間がその粒子を観測すると、粒子の厳密な位置や速度が、観測されたその瞬間に確定されます。この不確定の状態から確定の状態に変わる過程は、量子力学においては「収縮」と言います。

ここでジョン・フォン・ノイマンが考えました。この「収縮」は一体、観測のどの段階で起きたのか?人間が観測装置を通して目で粒子を観察した瞬間に収縮が起きたのか?それとも、装置に記録された映像もしくはデータが、人間に見られた瞬間に収縮が起きたのか?彼らは様々な検証を行って、次のような結論を出しました。

ジョン・フォン・ノイマン

収縮は、人間の脳もしくは人間の意識が、観測結果や実験データを認識したその瞬間に起こった。収縮は、人間の意識によるものです。

ユージン・ウィグナーも同じような意見を持っており、ある思考実験を設計し、ノイマンの主張の正しさを支持しました。つまり、二重スリット実験で起きた、観測によって結果が変わる現象や、乱数発生器の結果の偏りなどは、人間の意識が働いた結果なのです。人間の意識が、物理現象や現実世界に影響を与えられるのです。

真実の目の見解

では、なぜ人間の意識はそのようなことができるのか?これについては科学的な解釈がありませんが、僕は次のように考えています。一つのエンターテインメントとして聞いてください。

我々がいるこの世界の存在は、意識に依存しています。あなたが生まれ、意識が誕生した瞬間が、あなたのいる現実世界が誕生した瞬間でもあり、あなたが亡くなって意識が失われた瞬間が、あなたのいる現実世界がなくなる瞬間です。

この現実世界は、一つ一つの意識の重ね合わせによって誕生もしくは存在しています。人間の意識はもちろん、動物などの意識もその重ね合わせに参加しています。この世界の物理法則も、意識たちの重ね合わせた結果です。現実世界や物理法則は意識によって生まれたわけですから、当然、意識は現実世界に影響を与えられることもできます。

しかし、個人個人の意識の力があまりにも小さすぎるので、大衆の意識の重ね合わせによって存在している現実世界に、目で見えるほどの影響を与えられません。個人の力が影響を与えることができるのは、量子力学が研究しているミクロスケールの世界だけです。光子、電子、原子などの小さい粒子は、一人の人間の小さい意識でも、その状態の収縮を起こす事が出来ます。

しかし、マクロスケールの世界になると、個人の力では不十分です。しかし、数多くの人間が同時に同じ意識を持った場合、マクロスケールにおいても、目で見えるほどの影響を与えられるようになります。乱数発生器のデータの偏りがその証明です。

ひと休み

ここで少し余談ですが、二重スリット実験の観察者が犬や猫であっても、実験の結果が変わるのかという質問がありました。人間以外の動物の意識が、収縮という事象に関わるかということですが、恐らく、それは不可能です。なぜなら、ノイマンが言ったように、収縮は、脳もしくは意識が、観測結果や実験データを認識した瞬間に起きます。そもそも動物たちはその観測結果や実験データを認識できないので、当然収縮も起こりません。ですので、人間が持つ高度な意識と動物が持つ低度な意識の根本的な違いは、収縮を起こせるかどうかです。もし将来、人類が地球外生命体を発見した時に、その生命体が人類と同等な意識レベルもしくは知能レベルを持っているかを判断したいときに、彼らが収縮を起こせるかどうかを見れば良いかもしれません。

本題に戻りますが、GCPがこのような言葉を残しています。

世界の発展を良い方向に持っていきたい場合は、大衆がそれを意識する必要がある

僕はこの主張に賛成していますが、残念なことに、GCPのデータと主張は、あまり正統派の学界に認められていないようです。でも、もし意識が本当に現実世界に影響を与えられるのなら、いずれそれを研究する学者たちが増え、それに関連する研究成果も、堂々とNatureなどの学術誌に発表できるようになります。その時に、自分の口座残高を意識で10倍に増やすのも、夢じゃなくなるかもしれません。

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