人類の起源の秘密は、「月」に隠されている

宇宙奇譚

はじめに

人類はどのようにしてこの地球に誕生したのか?この質問には様々な答えがありますが、はっきりとした“正解”というものはまだありません。もし、人類の起源の秘密は「月」に隠されていると聞いたら、きっと戸惑いを感じると思います。無関係に見えそうなこの両者は、実は様々な“見えない糸”で繋がっています。

今回は、世界各国の神話や物語、近代の科学研究の成果をもとに、個人的な推測を交えながら、月と人類の起源の秘密についてお話ししていきたいと思います。チャンネルを立ち上げた初期にも同じテーマのブログや動画を作ったことがありますが、その当時は多くの内容を語り尽くすことができませんでした。今回はフルバージョンのリメイク版となります。飛躍的な内容がたくさん含まれているので、SF小説の1つとしてお楽しみください。ぜひ最後までお付き合いくださいね。

「月」が現在の位置にあるのは偶然なのか?それとも必然なのか?

地球から見る月と太陽の大きさ

地球から見れば、月と太陽は同じ大きさに見えます。皆既日食が起きる理由もここにあります。この大きさは、私たちから見れば見慣れていて何もおかしく思いませんが、太陽系においては非常に珍しいのです。太陽の直径である139万kmに対し、月の直径は3400kmとなり、太陽の395分の1です。そして、太陽と地球の距離である1.5億kmに対し、月と地球の距離は38万kmです。その差もちょうど395倍です。これが、地球から見て、太陽と月の大きさが同じように見える理由です。

太陽系における全ての惑星において、このような現象が見られるのは地球以外にありません。またそれだけではなく、地球の大きさから考えると、地球の衛星として存在している月の大きさは、あまりにも大きすぎます。これらのこともあって、天文学者たちの中ではよく次のようなことが言われています。

「月が現在の位置にあるのは、“事故”としか言えない」

天文学の観点からその理由を説明しているのが「ロッシュ限界」という用語です。一言で言えば、ロッシュ限界とは天体の安全エリアを示すものです。

惑星のロッシュ限界の内側に衛星などの小さい天体があれば、その天体は惑星の潮汐力によって破壊されてしまいます。

土星の輪は、土星の衛星が何らかの理由で土星のロッシュ限界の内側に進入し、潮汐力によって破壊され、その残骸が環になったと考えられています。

そしてロッシュ限界とは逆の、天体の重力が及ぶ範囲を示す「ヒル球」という概念があります。

小さい天体が惑星のヒル球の外側に出ると、惑星の支配から逃れることになります。地球のロッシュ限界は、地表から1万kmです。そして地球のヒル球は、地表から150万kmとなります。この広い範囲の間なら、どの位置でも地球の衛星としていられます。しかし月は、あまりにも偶然すぎる、地表から見れば太陽と同じ大きさに見える38万kmという位置に存在しています。

大洪水の前には存在していなかった「月」

もちろん、月は年間3.8cmの速さで地球から遠ざかっているので、遠い未来においては、月と太陽の大きさが同じではなくなります。逆に、大昔の地球においては、月は太陽よりも大きく見えていたはずです。では実際に本当にそうだったのかを調べてみると、1つの妙な事実に気が付きました。それは、どの国の月に関する記録や物語も、「神によって引き起こされた大洪水」という話の前には、登場していないのです。

マヤ文明で描かれた天文表には月の姿はない

例えば、紀元前4世紀に書かれた、古代中国の奇書「山海経」には、天地を破壊する大洪水についての記載があります。しかし、全ての月に関する物語や人物は、この大洪水が発生した後に登場しています。高度な天文学知識を持っていたマヤ文明は、壁に天文表を描きました。その天文表には、太陽、金星、火星などはありますが、なぜか地球にもっとも近いはずの月の姿はありません。アメリカ先住民の言い伝えの中においても、大昔の空には太陽しかなく、“月”というものはありませんでした。また、ギリシャの古い物語にも似たような話があります。このように、多くの国や民族において、月に関する物語が現れたのは大洪水の話の後になります。この理由については後ほど詳しくお話しますが、まずは大洪水という物語から見ていきましょう。

神話や伝説とされているこの大洪水ですが、なぜか世界中の多くの国の古い文献に記載されています。聖書をはじめ、シュメール文明、古代ギリシャ文明、古代エジプト、古代中国、古代インドなど、ほとんどの主要な古代文明が大洪水に関する物語を記録として残しています。ここで少し考えてみてください。通信手段も交通手段もなかった大昔の各大陸に、なぜ同じような内容の物語が伝わっていたのか?唯一考えられる理由は、この天と地を破壊する大洪水は、伝説ではなく本当にあったからです。ここまでご紹介した内容を踏まえ、「月」の正体を突き止めましょう。ここからは僕の推測となります。

真実の目の見解

月の正体

遥か大昔に、高度な科学技術をもつ異星人の種族が、宇宙船を使って、何らかの目的のためにこの地球にやってきました。

地球の大気圏内まで接近していた「宇宙船」

地球に到達した後、彼らはその宇宙船を地球に接近した場所に設置し、その地球との距離は、恐らく船体の一部が地球の大気圏内まで入っているほど接近していたと思われます。宇宙船には反重力装置が付いており、このような近距離でも地球と衝突することはありません。

地表と「宇宙船」をつなぐ宇宙エレベーター

さらに、地表と宇宙船の間に、連絡通路のような宇宙エレベーターも設置されていました。当時の地球にはまだ生命体が存在していませんでしたが、彼らの手によって、様々な形の原始生命が創造されました。その後、彼らはその原始生命の進化を見守り、地球環境に最も適した知的生命体を誕生させようとしていました。その過程で、何度も文明の構築に成功し、地表には知恵をもつ生命体が繁栄していましたが、“完璧な作品”が出来上がるまで、彼らは何度もやり直しました。

そのやり直しの過程で、次の作品を誕生させるためには、“失敗作”を地表から消さなければなりません。消す方法は、世界規模の大洪水を起こすことです。

大洪水は「宇宙船」の半重力装置の稼働を止めることによって発生

彼らは、宇宙船に設置されている反重力装置の稼働を止めることにより、大洪水を引き起こしていました。

反重力装置が停止した瞬間、宇宙船は地球との衝突を避けるために、地球のロッシュ限界の外側に移動しますが、突如現れた巨大な重力によって、想像を遥かに超えた大きさの津波が地球上で発生します。

その結果、地表から陸地が完全に消え、飛行できる生物でさえ、最終的には力尽きて海に落ちてしまいます。全ての“失敗作”を消滅させ、大洪水も落ち着いた頃、彼らは再び宇宙船を地表に戻し、次世代の作品を作り始めます。

このようなことが何度繰り返されたかは分かりませんが、マヤ文明の神話によると、現在の人類が地球に登場する前には、4つの文明が誕生していたそうです。もしマヤ神話にあるこの話が本当であるのなら、5回目として登場した我々人類は、彼らの“最新の作品”ということになります。

私たち人類は、彼らのことを「神」と呼ぶようになり、様々な形で彼らのことを記録していました。彼らの宇宙船は、西洋の文化においては「エデンの園(Garden of Eden)」や「楽園(Paradise)」と名付けられ、東洋の文化においては「天宮」や「天部」と名付けられました。また、宇宙船と地表をつなぐ宇宙エレベーターのことも、様々な形で記録されています。

聖地への通路である「不周山」

例えば、『旧約聖書』にある天に届く塔である「バベルの塔」、古代中国の古典にある聖地への通路である「不周山」、ユダヤ人の言い伝えにある「シナイ山」、ギリシャ神話にある「オリンポス山」などが挙げられます。さらに、彼らによって引き起こされた大洪水も、「ノアの方舟」などの物語で記録されています。もちろん、彼らのことも様々な形で記録されています。

アヌンナキ -天より地に降り来たる者

神の総称である「アヌンナキ」

最古の古代文明と言われているシュメール文明の古文書に、「アヌンナキ」という神の存在が書かれています。「アヌンナキ」はシュメール語で、“天より地に降り来たる者”を意味します。この意味からも分かりますが、アヌンナキは1人の神を指す名称ではなく、神の総称です。古文書にある様々な描写と絵から、アヌンナキたちは巨人で、寿命は25万年以上もあると推測できます。この寿命の長さは、シュメール文明のもう1つの古文書に記載されている内容と一致しています。

シュメール王名表

その古文書というのは、「シュメール王名表」というものです。シュメール王名表は、シュメール文明の大まかな歴史を記載した文書です。その記載の仕方としては、シュメール文明を、大洪水の前と後という、2つの時代に分けています。

大洪水前の時代には、8名の王がいました。この8名の合計在位期間は約25万年で、一人平均3万年在位していたことになります。そして大洪水が発生した後の王は数十名いました。そのうちの最初の23名の王の在位期間は、一人あたり300年から1200年と大幅に短縮しました。

ここまでの記載内容だけであれば、シュメール王名表はただの神話にすぎないという結論が出ると思いますが、これら23名の王の次に出てくる王の在位期間は、十数年にまで短縮し、それぞれの王の名前と在位期間は、公認されている歴史の文献と高度に一致しています。

この事実を加味すると、シュメール王名表はただの神話ではなく、本当の歴史を反映したものだと考えられます。つまり、シュメール文明は、地球の文明を作った“彼ら”と接触があったという可能性が非常に高く、シュメールの古典や神話に登場する「アヌンナキ」や「シュメール王」は、“彼ら”のことを描写しているという可能性が高いと考えられます。では次に、シュメール神話にある「アヌンナキ」のことを詳しく見ていきましょう。

「エンキ」と「ニンフルサグ」

アヌンナキの中には、様々な者がいて、それぞれに神話エピソードがありますが、ここでご紹介したいのは、人類と最も深く関わっていた「エンキ」と「ニンフルサグ」です。

「エンキ」は、「地の王」を意味します。彼はシュメール神話の中で、「生命」と「水」の神とされていて、人類に文明を与えた重要な神の1人です。彼の姿は、上半身は人間で下半身は蛇です。そして「ニンフルサグ」は、エンキの妹であり、同時に彼の妻でもあり、繁殖と豊穣(ほうじょう)を司る女神です。ニンフルサグも同じく、上半身は人間で下半身は蛇です。2人は協力しながら、人類の文明を育てていました。

アヌンナキに支配されている下級の神「イギギ」

また、シュメール神話で最上級の神であるアヌンナキ以外に、「イギギ」というアヌンナキに支配されている下級の神もいます。彼らはシュメール語で、「見る者」という意味をもっています。このイギギたちは、ある時アヌンナキの支配から抜け出すために、反抗的な行動に出ましたが、最終的にはアヌンナキによって全て抹殺されてしまいました。

真実の目
真実の目

その後エンキは、イギギの代替品を作るために、知的生命体の創造を試み始めたという話もあります。ここまでの話に沿って考えると、もしかしたらイギギは、アヌンナキに“失敗作”だと認定された、人類の1つ前の文明だという可能性が考えられます。

シュメール神話の話は一旦ここまでにしますが、もし地球文明を作った“彼ら”の正体が本当にシュメール神話に登場するアヌンナキであるのなら、他の民族の古文書においても、アヌンナキと似たような存在が登場しているはずです。

実は、明らかにアヌンナキと同一と見られる存在は、他の神話にも登場しているのです。先ほどお話した通り、人類の文明を育てていたアヌンナキのエンキとニンフルサグは、夫婦であり、兄妹でもあります。そして彼らの姿は、上半身は人間で下半身は蛇です。

「伏羲」と「女媧」

彼らとよく似た神として、古代中国の神話に登場する「伏羲」と「女媧」は、夫婦であり兄妹でもあます。さらに彼らの上半身は人間で下半身は蛇です。「伏羲」と「女媧」は協力しながら、人間に知恵と文明を与えていました。

インド神話と古代エジプト神話にも存在する神

そしてインド神話と古代エジプト神話にも、夫婦であり兄妹でもある、体の半分が蛇の形をしている神が存在しています。

「伊邪那岐」と「伊邪那美」

日本の神話にも、「伊邪那岐」と「伊邪那美」という、夫婦であり兄妹でもある神がいます。2人の体がどういう姿をしているのかについての描写はありませんが、日本に存在する陸や山、海などは、この2人によって創造されたとされています。

余談ですが、「古事記」によれば、古代天皇の寿命は現代より長く、100歳を超えるケースが多くありました。他の国の古典からも、各国の古代の王は、数百年間も生きていたという話が多くあります。これらもまた、「シュメール王名表」に記載されている内容と一致しています。

この通り、シュメール神話にある人類を創造したアヌンナキという存在は、世界中の民族に異なる形で伝わり、崇拝されていると考えられます。さらに、もう一度イギギの話になりますが、アヌンナキの支配から逃れようとしたイギギは、『旧約聖書』に登場する「見る者」という神に反逆した堕天使と同一の存在だと考えられます。以上の内容から、すべての神話の源流が、シュメール人と接触していた“彼ら”であるという可能性が考えられます。

人類の誕生

アヌンナキの神話と同様に、「人類の創造」に関しても、世界各国の神話からほぼ同じ内容が見つかります。

『聖書』では、神は6日間で世界を作り、7日目に土で人間の体を作り、そしてその体の鼻に息を吹き込むことにより、その体は意識をもつようになったと書かれています。これは人類の始祖であるアダムの誕生の過程です。

古代中国の神話では、先ほどお話した上半身は人間で、下半身は蛇である「女媧」が、土で人間の体を作り、そしてその体に息を吹き込むことにより、体は意識を持ち、人間が誕生しました。

ギリシャ神話に登場する神のプロメテウスは土で自分の体と似たような物を作りました。知恵を司る女神のアテナは、その作品の美しさに驚き、息を吹き込むことによりその体に意識を持たせました。

このように、大洪水と同様に、人類の創造に関しても、大昔の離れた大陸に存在していた神話は、共通する内容を持っています。

真実の目の見解2

これらの神話は、当時の人類が自分たちの誕生の過程を、簡単な言葉で描写したものだと考えられます。その「誕生の過程」というのは、当時の人類から見れば土や息などとしか解釈できませんが、これを現代の言葉に直すと、「遺伝子操作技術」と想像することができます。どういうことかというと、「土」というのは恐らく、当時の地上にいた高度な知恵を持っていない動物のことだと思われます。そして「息」というのは、いわゆるアヌンナキという種族のDNAのことです。彼らは高度な遺伝子操作技術によって、自らのDNAをその動物のDNAに組み込み、高度な知恵を持つ新しい種族をこの地球上に創造したのかもしれません。なぜ動物と混ぜ合わせたのかというと、完全に自分と同じレベルの種族を作れば、コントロールができなくなるからです。失敗作のイギギは恐らく、アヌンナキに近いレベルの能力を持っていたから、反乱を起こしたのかもしれません。

現代文明の“作品”である私たち人類と以前の4つの文明で創造された“作品”と同じところは、「息」の部分だと思います。つまり、私たち人類も以前の4つの文明の“作品”も、アヌンナキのDNAを一部持っています。

しかし「土」の部分は、5つの文明それぞれで異なっている可能性が高いと考えます。私たち人類の「土」となっているのは、恐らく霊長類の動物です。以前の文明では、恐竜のような爬虫類が「土」となっている種族も存在していたのかもしれません。そう考えられる理由は、人類が生まれる前の時代に君臨していた地球上の生物は恐竜であること、そして勘の良い方は、すでにお気づきかもしれませんが、都市伝説でよく語られる、人間社会によく溶け込んだヒト型爬虫類「レプティリアン」の噂があります。もしかしたら、レプティリアンのような都市伝説は、以前の文明の種族が今も、現在の地球に生き残っていることを示唆しているのかもしれません。先ほど、大洪水の目的は前の“作品”を消すことだと言いました。レプティリアンという都市伝説が今でも残されているということは、当時の大洪水では前の“作品”を完全に消すことができていないことを意味するのかもしれません。

ここまでの話を聞くと、「ダーウィンの進化論」を否定しているように思われるかもしれません。しかし僕は、ダーウィンの進化論は間違っていないと思っています。進化は確かにあります。これは多くの証拠によって証明されています。しかし、進化論はあくまでも生物の進化する過程を説明する理論であり、生命がどのようにして誕生したかを説明する理論ではありません。

つまり僕が何を言いたいのかというと、アヌンナキは、遺伝子操作技術で地球上に潜在的な知力をもつ種族を創造し、彼らを進化させたのではないかということです。そうすることによって、地球環境に適した知的生命体の誕生が可能になります。

“彼ら”の宇宙船は現在も、地球の衛星軌道にある絶妙な場所に留まり、地表の人々に「月」という名前を付けられました。その中にある反重力装置はまだ存在しているのか?月の中には“彼ら”もしくは“彼ら”が残した何かがまだ存在しているのか?私たちは彼らの“完璧な作品”となれているのか?そもそも“彼ら”はなぜ地球で文明を作ったのか?これらの疑問の答えを、あなた自身のSF話として、ぜひコメント欄でシェアしてください。

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