【エイリアン・インタビュー】地球と人類の恐ろしい真実とは?

ミステリー

はじめに

1947年、アメリカのニューメキシコ州ロズウェルで、後に「ロズウェル事件」と呼ばれるようになった飛行物体の墜落事故が発生しました。この事件は、「グレイ」という異星人や「UFO」などの言葉の起源ともなったものです。

この事件におけるアメリカ軍の矛盾した発表内容や、事件の詳細を隠そうとするかのような政府の態度から、ロズウェル事件に関する様々な噂は半世紀後の今日にまで続いています。その中には、アメリカが圧倒的な科学技術力を手に入れたきっかけが、このロズウェル事件にあるという意見もあります。そして、この事件唯一の生き残りとされる宇宙人に対して、アメリカ軍が行ったインタビューについての著書もあります。

その話の真偽はさておき、そのインタビュー記録に含まれている情報は非常に考えさせられる内容です。今回は、地球と人類の真相を解き明かしたかもしれないこのエイリアン・インタビューの内容を見ていきましょう。ぜひ最後までお付き合いくださいね。

時を動かした1通の手紙

2007年9月のとある日、ローレンス・スペンサーというSF作家のもとに、アイルランドから1つの荷物が届きました。差出人の名前はマチルダ・マックエルロイ。荷物の中には、1通の手紙と大量の原稿が入っていました。手紙にはこう書いていました。

スペンサーさん、この原稿の中に、あなたが知りたい情報が入っています。1947年以来、私は極度の苦痛の中で生きてきました。知ってはならないことを知った私は、これらの秘密を守ることで人類が守られると言われました。なぜなら、これらの情報が世の中に明かされたら、長い間政府やメディアの「教育」を受けてきた人々に大きなショックを与え、パニックや混乱を引き起こしかねないからです。この秘密を知っている他の人は、行方不明になったり、連絡が取れなくなったりしました。だから、私は沈黙を選ぶしかありませんでした。今83歳になった私は、この手紙を送る時に安楽死を決心しました。しかし、60年間守ってきたこれらの秘密は、墓の奥深くに埋めておくわけにはいきません。人々には、これらのことを知る権利があるのです。

手紙を読み終わったスペンサーは、マチルダのことを思い出しました。

マチルダ・マックエルロイ

スペンサーは昔からロズウェル事件の真相を解明しようと努力しており、この荷物が届く10年前の1997年、ロズウェル事件で1人の宇宙人が生き残っていたという話を聞きつけたスペンサーは、その宇宙人と対話した人を探し始め、マチルダという女性にたどり着きました。マチルダに調査のことを説明すると、彼女は、ロズウェル事件が起きた時に、ニューメキシコ州のウォーカー空軍基地に勤務していたことを認めた以外、何も話しませんでした。

10年も経ってから突然彼女から手紙と大量の原稿が送られてきたスペンサーは、荷物に書かれた住所から電話番号を調べ、そこに電話をしました。しかし電話に出たのは大家さんでした。大家さんから、マチルダと彼女の夫は、数週間前に安楽死で亡くなったと告げられました。それを聞いたスペンサーはすぐに分かりました。荷物にある原稿の中に書かれている内容は、マチルダの死後、それを知るべき人に知らされる手筈となっていたのです。

これらの原稿は、手書きの物もあれば、昔のプリンターで印刷されたものもありました。そこに書いてある内容は全てロズウェル事件で生き残った宇宙人とアメリカ軍の交流記録のようなものです。誰が読んでも理解できるように、マチルダは丁寧に内容の整理をしていた痕跡もあります。その後スペンサーはこれらの原稿をもとに「エイリアン・インタビュー」という本を書き、マチルダが60年間守っていた秘密を世間に明かしました。しかし、スペンサーはそれがSF小説だったということを終始主張しています。恐らく、そう言わないと、本を出版するどころか、スペンサー自身の安全も保障されなくなるからでしょう。それでは、マチルダが60年間も守っていた秘密の内容を見ていきましょう。

秘密の内容

空飛ぶ円盤の捕獲

墜落した物体にいた生存者

しかしマチルダによると、2機目の墜落現場には生存者がいるかもしれないという情報がウォーカー空軍基地に届いた後、マチルダが所属していた医療班は現場に派遣されました。墜落した飛行物体の損傷状況はそこまでひどくありませんでしたが、中に乗っている生命体のようなもの5体のうち、4体は生命反応を失い、1体だけは意識があるようでした。

現場スタッフはこの生命体とコミュニケーションを試みましたが、言葉も通じなければ、記号なども認識してもらえませんでした。妙なことに、マチルダがこの生命体の状態を調べている時に、彼女は明らかに頭の中で何かを感じました。そしてすぐに彼女は分かりました。この生命体は自分の頭の中にメッセージを送っています。つまり、言語を介さない、意識によるコミュニケーションが生命体とマチルダの間に起きているということです。

驚いたマチルダは、すぐにそれを上司に報告しました。現場で同じようなことを感じたのはマチルダだけだったので、数日後、彼女はとある場所に連れられ、この生命体の「通訳者」という仕事を命じられました。同時に、マチルダの役職は数段階も上げられ、給料も20倍ほど上がりました。その理由は、そうでもしなければ、看護師である彼女は、地球外生命体と思われる生物とのコミュニケーションという機密性の高いプロジェクトに参加する権限がなかったからです。

地球外生命体とのコミュニケーション

一回目のインタビュー

現場には軍のほか、科学者、言語学者、暗号学者などの専門家もいました。マチルダは質問リストを渡され、それに従って生命体に質問するように命じられました。

その生命体の身長は1.2メートルほど、皮膚は灰色、手足や体幹は非常に小さく、手足には指が3本しかありません。見た目は非常に弱そうに見えます。最も印象的なのは体とは不釣り合いに大きな頭と、同じく大きな目です。軍の検証によれば、その目は非常に高い視力を持っており、可視光線以外の波長の電磁波も見ることができると推測されています。また、その生命体は耳がなく、小さな鼻に穴が2つあり、口には継ぎ目があります。その体は食物を摂取する必要がないと見られ、生殖器官もなく、終始口から音を発することはありませんでした。

軍が他の死体を解剖したところ、彼らの体には臓器や細胞などの構造が見られませんでした。その一方で、神経系と思しき“回路”のような構造が確認されました。それを見た軍の人間たちは、その体は“遠隔操作装置”に近いものではないかと推測していました。その仕組みについては不明でしたが、彼らは“もの”ではなく、意識を持っている生命体であることを軍が想定し、インタビューを実施することに決定しました。

インタビューで用いられたマチルダと生命体とのコミュニケーション方法は、すでに皆さんが想像している通りです。すなわち、マチルダが頭の中で質問を考えると、暫くしたら生命体からの答えがマチルダの脳内に伝わってきます。マチルダは最初、生命体の名前を尋ねました。

マチルダ
マチルダ

名前は?

エアル
エアル

“エアル”と呼んでよい

マチルダ
マチルダ

ケガは大丈夫か?

エアル
エアル

大したことはない。食べ物、水分、酸素も必要ない。

マチルダ
マチルダ

本当に生物なのか?

エアル
エアル

機械のようなロボットでもなく、人間のような生物でもない。精神的な遠隔操作による生命体だ。

また、その皮膚は温度や大気環境、気圧のあらゆる変化にも耐えることができること、宇宙空間やさまざまな惑星の過酷な環境にも適応できること、宇宙旅行では筋肉組織が役に立たないので、体は非常に弱いことも分かりました。

続いてマチルダは、エアルがどこから来たのかを尋ねました。そして、マチルダの頭の中に銀河のイメージが送られてきて、同時にある言葉のイメージも浮かんできました。マチルダはそれを“ドメイン”と訳しました。

その後のやり取りで分かったのは、“ドメイン”はある特定の惑星を指したものではなく、宇宙に存在している1つの大きな文明のことを指しているということです。つまり、エアルは“ドメイン文明”の一員だということです。

エアルが生きている惑星はどこにあるのかを尋ねたところ、マチルダが受け取った答えから、その場にいた専門家は地球から約40光年離れている場所と推定しました。そして、なぜ地球に来たのかと尋ねると、地球はドメインの管轄エリアにあるためと答えました。エアルたちは今まで何度も地球に来たことがあり、地球で活動する時は基本的、「守る」「観察」「接触しない」というルールに従って活動していたそうです。

以上は一回目のインタビュー内容でしたが、軍の上層部は、マチルダが訳した回答は具体的な内容が少なく、中に曖昧な内容さえあったことから、マチルダは回答を捏造しているのではないかと疑い始めました。そこで軍は翌日、マチルダの代わりに、数名の専門家にインタビューを実施してもらいましたが、誰もコミュニケーションを取ることができませんでした。仕方なく軍はまたマチルダを連れてきました。

二回目のインタビュー

2回目の時、部屋にはエアルとマチルダ2人だけでした。他の人は部屋の外で、マジックミラーを通じて面談の様子を観察していました。また、エアルが快適に過ごせるよう、軍はエアルの体型に合ったソファーも用意しました。マチルダが部屋に入った時、エアルから放たれた嬉しい感情を感じました。マチルダは、それがとても温かい気持ちだと言いました。

軍はインタビューを実施する前に、エアルと軍の専門家が直接コミュニケーションできるようにするにはどうしたらいいかという趣旨の質問をたくさん用意しました。しかし得られた答えから、エアルは地球上の言語や記号を書くことができず、精神的なコミュニケーションはマチルダとの間でしか行えないということが分かりました。それを知った軍は、マチルダにインタビューを続けさせることにしました。

マチルダが受け取ったメッセージとは

エアルの故郷の星についてさらに深く質問をしましたが、マチルダは受け取ったイメージをそのまま言葉にしたところ、どうしても曖昧になってしまいます。これに対して、軍はエアルに地球の英語を勉強しないかと尋ねてみたところ、エアルは承諾しました。

そして軍は、子供向けの絵本から専門的な教科書まで様々な本を用意し、マチルダの協力のもとで、エアルは英語の勉強を始めました。マチルダは1日12時間くらいかけてエアルの英語の学習をサポートしていました。エアルは休憩なくひたすらこれらの本を読み続けた結果、16日目にマチルダに、「自分の考えを英語で表現できるようになった」というメッセージを送りました。そして、軍はさっそく質問をし始めましたが、エアルはなぜか質問に回答しなくなり、一方的にマチルダにメッセージを送り始めました。これからはマチルダが受け取ったメッセージの内容を抜粋したものです。

エアルは数千年前から天の川銀河で任務を遂行しています。任務内容のメインは、ドメイン文明の領土内にある惑星の管理でした。地球も彼らの管理の下にあるため、エアルは8000年くらい前に地球を訪れたことがあります。実は、地球はドメイン文明に管轄される前までは、別の文明の支配下にありました。その文明を、エアルは英語で「帝国文明」と呼んでいます。

ドメインと帝国文明は昔から敵対関係にあります。ドメインの地球に対する支配権も、帝国文明との戦争で奪ってきたものでした。エアルたちの本体は、現在のこの体ではありません。しかし彼らの本当の体もただの殻に過ぎません。彼らの意識、もしくは“魂”は、体から抜けることができる上、異なる体の間を自由に行き来することもできます。その理由は、実体を持つ物質に宿ることもできれば、単独で存在することもできるからです。そして、魂が経験してきた記憶も肉体が持っているのではなく、魂が持っています。さらに言うと、全ての魂は宇宙が誕生する前から既に存在しており、消滅することもありません。つまり、魂の存在は宇宙に依存していません。

地球人の魂も、元々はエアルたちと同じことができます。ではなぜ地球にいる人間の魂が自由に肉体を離れられないのかについてですが、その理由は非常に残酷なものです。地球は実は、帝国文明によって作られた「牢獄」だったのです。帝国文明はかつて、重罪を犯した個体の魂を地球に送り込み、肉体の中に閉じ込めました。その魂は、肉体が死んだ時にしか肉体を離れることができませんが、帝国文明は、地球に設置された装置によってその時の魂を回収し、また次の肉体に入れます。つまり、帝国文明はこれらの魂を永遠に地球に閉じ込めるつもりです。

さらに、地球に設置されたその装置は、魂を閉じ込めるだけでなく、その魂が持っていた記憶を封印することもできます。エアルによると、その装置の作動の強さは安定したものではなく、定期的に変わっています。弱くなっている時期においては、地球に存在する魂は、記憶のほんの一部が蘇ることがあります。

もちろん、魂が以前から知っていた高度な知識も蘇ることになります。地球の歴史上で偉大な賢者が同じ時代に出現することが何度もあったのは、それが理由です。例えば、プラトンや釈迦などの賢者、あるいは産業革命を起こした数多くの科学者たちの誕生は、装置が弱まった時期に、一部の魂が無意識に昔習得していた知識を思い出し、それで人類社会の知識や技術の進歩に貢献したということです。残念なことに、ドメイン文明は地球に設置されている装置を破壊することができませんでした。しかし、ドメインが帝国文明との戦争で地球を領土としたため、帝国文明による装置のメンテナンスができなくなったため、装置の強さは弱まってきており、いずれ作動しなくなるそうです。

地球に最初に魂が送られてきたのは、今から約40万年前でした。その頃の魂は、記憶の封印される回数がまだ少なかったため、彼らにはある程度、過去の記憶が残っています。それらの記憶に残されている知識を駆使して、当時の人類はアトランティス文明やレムリア文明といった高度な文明を築きました。

しかし、肉体が死ぬ度に、魂にある記憶が一度封印されるため、昔の記憶がどんどん薄まっていきます。これにより、当時の高度な文明の発展も徐々に遅くなっていきます。約1万年前、地球で大洪水が起こりました。この2つの文明は大洪水で完全に滅亡し、大洪水の後の人類社会は完全に原始的なものになってしまいました。

地球に送られた初期の魂は、帝国文明の掟を破った重犯罪者のみでした。しかし、時代が進むにつれ、帝国文明に対抗する者も地球に送られるようになりました。ドメイン文明は帝国文明との戦争で地球の存在を知り、地球に閉じ込められた魂を救出し、帝国文明との戦争に参加してもらおうと考えていましたが、その戦争が終わった後でも、ドメイン文明は地球に設置されている装置を破壊することができませんでした。

先ほどもお話したように、エアルが地球を訪れたのは8000年前でした。それは、ドメイン文明と帝国文明の戦争が最も激しかった時期でした。多くのドメイン文明の魂も、帝国文明によって地球に閉じ込められました。エアルが前回地球に来たのは仲間を探すことが目的でしたが、その装置の存在があったために、仲間を救出することができませんでした。そして、エアルはさらに驚きの事実をマチルダに告げました。マチルダは、今までの話にあった歴史を体験したドメイン文明の1人でした。マチルダがエアルと意思の疎通ができる理由もここにあります。しかし、エアルがマチルダと出会ったのは、まったくの偶然でした。宇宙船が墜落した後、他の4人はすぐに魂を体から取り出しましたが、エアルはマチルダを発見し、ここに残ってマチルダと少しコミュニケーションを取ろうと思い、その体に居残りました。つまり、エアルが基地でこうやってインタビューを受けている理由は、地球人へメッセージを残すためではなく、ただマチルダと話すことが目的でした。

マチルダがこれらの内容を報告した後、軍は質問することをあきらめませんでした。彼らはエアルの宇宙船に関する技術を聞きましたが、エアルは答えませんでした。軍の上層部はエアルに答えてもらうために電気ショックをエアルに与えることを命じましたが、感電したエアルはそれ以降、何の返事も返しませんでした。

その後、軍は2週間ほどエアルに声をかけ続けていましたが、何の反応も返って来なかったため、軍はエアルが死んだと判断し、プロジェクトを終了しました。プロジェクト終了後のマチルダは、嘘発見器テストや自白剤まで注射され、これまで話していたことが本当かどうか見定める調査を受けました。ありとあらゆる手段が用いられ、マチルダがうそをついていないと判明すると、軍は彼女を早期退職させ、再就職先と多額の退職金を手配しました。もちろん、マチルダには秘密保持契約を結ばせ、プロジェクトの内容を外部に漏らしたら、重い処分を科すと繰り返し言われました。

最後に

ここまでが本に書いてあるインタビューのおおよその内容です。これらの内容は、事件前後のストーリーを貫いたものであり、ロジックにも矛盾がなく、多くの歴史事件とも一致しています。僕が個人的にもっとも驚いたのは、この本に書かれている多くの見解は、自分が昔から持っている見解と驚くほど一致していることです。もちろん、それでもこの本に書かれている内容を本当の出来事だと決めつけることはできません。なにしろ、著者自身はこれがSF小説だと主張し続けていますから。これらの内容が真実かどうか、皆さん個人個人の判断にお任せします。

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